TETTO HIKEの登山イベント「11月23日-24日韓国岳・高千穂峰2日間」の二日目は高千穂峰の山頂を目指します。
霧島高原国民休養地をチェックアウトして、8時に高千穂峰の代表的な登山口である高千穂河原に到着しました。
出発前のミーテイングでは、登山装備の知識も豊富な安武ガイドから靴紐の結び方やザックの背負い方についてもアドバイスをいただきました。
初日と同じく、高千穂峰も好天に恵まれそうです。
早朝は少し冷え込みましたが元気に出発です。
登山中は安武ガイドと一緒にを歩く方を、交代しながら進んでいきます。
その方のスキルや経験に合わせたアドバイスをガイドから聞くことができますね。
高千穂河原からしばらく歩くと樹林帯を抜け、目の前に御鉢の赤い斜面が現れます。
滑りにくい足場を選んで登っていきます。
つらい登りの途中でもカメラには笑顔を向けていただきました。
出発から約1時間。御鉢の火口が見えるところまで登ってきました。
ここまできつい登りが続いたので、御鉢火口の壮大な風景に感嘆の声があがります。
今回目指す高千穂峰はこの御鉢のさらに奥にあります。
休憩と撮影タイムをとったあと「馬の背」と呼ばれる御鉢火口のふちを歩いて山頂を目指します。
馬の背を歩いていると赤と黒が縞模様のようになった地層を見ることができます。
1235年に御鉢が噴火した際に作られたもので、色の違いはマグマが冷え固まるときの空気との触れ具合に関係しているそうです。
御鉢の火口ふちを抜けて、高千穂峰との鞍部にでると小さな鳥居があります。
788年の噴火で焼失するまで霧島神宮があった場所とされています。
ここから山頂に向かって、最後きつい登りが始まります。
ざらざらと登りにくい地面に足をとられながら、ゆっくりと登っていきます。
出発から約2時間。高千穂峰に登頂しました。
前日の疲れや登りづらい登山道に少し苦戦しましたが、皆さん励ましあって登頂されました。
この日の山頂も快晴でした。雄大な景色を見ながらのご飯がおいしいです。
山頂は360度の眺望です。一人の時と違いモデルさんがいると撮影が楽しいです。
しっかり休憩して下山です。高千穂峰はすべりやすい登山道が続く為、登るのと同じくらい降りるのも大変な山です。
安武ガイドからは昼食後の下山中に、なんでもない所で事故が起こりがちな「魔の時間」のお話を聞くことができました。
慎重にゆっくり降りていきます。
今回のイベントでサポートガイドを務めた福田ガイド。
ツアー後半で疲れもでた参加者をしっかりフォローされていました。
登りと同じく滑りやすい登山道に苦労しましたが、無事に下山できました。
2日間とも快晴に恵まれ、事故やケガも無く、みなさん大満足のイベントになったのではないでしょうか。
今回、筆者としては初めて世代と性別を限定したTETTO HIKEの登山イベントに参加し、その様子を取材させていただきました。
取材を通して、特にいいなと感じた点が3つありました。
1.参加者同士の共通の関心や話題が生まれやすい
年代や性別が似ていることで、価値観が共有しやすく、自然と会話が盛り上がるようです。
イベントを通じて参加者同士が自然と仲良くなりやすいなと感じました。
2.体力的なバランスが取りやすい
年齢や性別による体力差が発生しにくいことで、無理のないペースで登山を楽しめていました。
参加者全員が同じペースで行動しやすく、ストレスや安全面のリスクも軽減されるように感じました。
3.特別感が生まれる
「自分達の為だけに企画されたイベント」という限定感が、特別な体験をしている満足感につながっているのかなと思いました。
ガイド料をいただいてイベントに参加していただくには、この特別感も大事な要素に感じました。
イベントを企画する安武ガイドは「年齢・性別を限定しないイベントに、若い世代の参加が少しずつ減ってきていると感じていた。」
世代差などが参加のハードルになっているかもしれないと思い、若い世代を応援しようと立ち上げられたのがTETTO HIKEとのことです。
登山文化をこれからも継続させる為には、多様な人々に登山の魅力を伝える工夫が必要だと思います。
プロの登山ガイドが若い世代に経験や知識を楽しく伝えていくTETTO HIKEのようなイベントは、登山文化を継続する為の重要な要素の1つだと思います。
TETTO HIKEの今後のイベント予定はリンクからご確認ください。
今回イベントに参加された皆さんがまた霧島に足を運んでいただけるよう、筆者も精進して参ります。
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