これから山印帳Ⅰに挑戦される方の中には、限られた時間の中でできるだけ効率的に対象の山を巡りたいと考えられる方もいらっしゃると思います。
そこでいくつかの条件を設定した場合どう巡るのがおすすめかを、筆者個人の趣向も踏まえながら考えてみたいと思います。
巡り方の1例として考えるもので、このように巡らないとダメとかいうものではございません。
今回のルートを考える上での条件は以下の6つです。
1.移動はマイカーやレンタカーを想定。公共交通機関やタクシー等の利用は無いものと考えます。
2.移動に使える車両は1台とします。
3.1日あたりに登山できる時間は9時間以内とします。朝の8時に登山口をスタートしたとしたら夕方17時までには下山してくるイメージです。
4.コースタイムは当WEBサイトにも表記している標準的コースタイムを基にします。尚休憩時間は含めておりません。
5.登山経験等中級者くらいの方が無理なく歩けるコースを想定しています。初心者や体力に不安のある方には少し大変なコースも含まれています。
6.硫黄山・新燃岳ともに噴火警戒レベル1で新燃岳の火口周辺規制が1kmの場合。またその他の登山道規制等が発生していない場合とします。
※2024年12月追記:2024年12月12日新燃岳の噴火警戒レベルが引き上げられました。(LV1からLV2)
新燃岳の噴火警戒レベル2の場合、この記事で紹介しているルート5:大幡山・獅子戸岳のルートは大幡山で引き返しになります。ご注意ください。
それでは上記の条件で6回に分けて13座を巡るルート案を考えてみました。
ルート1:栗野岳・えびの岳 目安時間4時間5分(車両移動も含める)
栗野岳登山口(枕木階段側)からスタートして山頂経由の八幡大地獄側の登山口に下山。そこから道路を歩いて枕木階段側の登山道に戻る。
マップ:栗野岳
(Jから登ってLに下山)
栗野岳の登山口から車両でえびの高原のエコミュージアムセンター駐車場へ移動。(白鳥温泉経由で約1時間)
エコミュージアムセンターに車を駐車したら、えびの岳登山口(県道側)からえびの岳山頂を経由して、えびの高原キャンプ村内の登山口に下山。
マップ:えびの岳
(Qから登ってOに下山)
ルート2:白鳥山・甑岳 目安時間5時間30分
エコミュージアムセンターから池巡りコースを歩いて白鳥山山頂を目指す。白鳥山山頂から六観音御池を経由して甑岳山頂へ。
甑岳に登頂したら帰りは往路を戻る。復路では白鳥山山頂は通らずに白紫池前を通るルートを選ぼう。
マップ:甑岳
(Pから登って白鳥山山頂を経由して甑岳へ)
ルート3:韓国岳・大浪池 目安時間約5時間30分
えびの高原の韓国岳登山口から韓国岳山頂を目指す。韓国岳山頂到達後は大浪池側へ下山。
大浪池の外輪を東側から西側に1周回るように歩いて県境登山口へ繋がる登山道から下山してえびの高原へ戻る。
マップ:大浪池
(Eから登って韓国岳山頂を経由して大浪池をぐるっと周ってFに下山)
ここまでで6座登頂。ここからは後半戦です。
ルート4:御鉢・高千穂峰・二子石 目安時間約5時間30分
高千穂河原登山口から御鉢を経由して高千穂峰山頂へ。山頂からそのまま二子石へ。二子石到達後、往路をもどって高千穂河原登山口に下山。
マップ:二子石
(Dから登って御鉢・高千穂峰山頂を経由して二子石へ来た道を戻ってDに下山。)
ルート5:大幡山・獅子戸岳 目安時間7時間15分
夷守台オートキャンプ場近くの大幡山登山口から大幡山山頂を経由して獅子戸岳山頂へ。帰りは往路を戻ります。今回提案したコースの中では最長コース。
マップ:獅子戸岳
(Hから登って大幡山山頂を経由して獅子戸岳へ。来た道を戻ってHに下山。)
ルート6:夷守岳・丸岡山 目安時間6時間20分
生駒高原近くの生駒登山口から夷守岳山頂を経由して丸岡山山頂へ。帰りは往路を戻ります。急登がつづくラスボスに相応しい厳しいコースです。他の登山者も非常に少ないコース。
マップ:丸岡山
(Iから登って夷守岳山頂を経由して丸岡山へ。来た道を戻ってIに下山。)
これで13座に登頂です。現在(2024年1月)は登頂することができない新燃岳と中岳の2座は無条件押印ですので15座コンプリートとなります。
冒頭でも申し上げましたが、上記に記したのはあくまで巡り方の1例です。この通りに巡ってくださいというものではございません。1座1座ご自分のレベルにあわせてじっくり登るもよし、登山仲間と車両を複数台用意して登山口と下山口を変えて登る場合はさらに効率的なルートで登る事も出来るかと思います。
山印帳Ⅰは購入をいただいてから、いつまでに達成しないといけないといった期限は設けておりません。当サイトをご活用いただき無理のない登山計画で15座への登頂を楽しんでいただければ幸いです。